タラちゃんはノリスケの子♪
それなんて昼ドラな予感?
ぽ村 です
暑い暑いね暑くて死ぬね
ガトー好きな方々への朗報の続報
※ちなみに第一報はコッチ↓
http://pomura.blog.so-net.ne.jp/2010-09-15
どっこいZZの時代も生きていたガトーに付き添い、
このたびカリウスも一緒に出撃しますw
『全機、出撃準備に入ってください』
格納庫中に艦内放送がこだました。
「ご苦労だった二等整備兵。ハッチを閉めるぞ?
それと、弱気は死神を呼ぶ。覚えておけ」
「ハイ!大佐、どうか御無事でっ!」
あどけなさの残る少年整備兵が涙声を送ると、ガトーのリゲルグから離れていく。
状況の不利を、その声の震えが物語っていた。
かっても負けても、生還が絶望的なコンペイトウ攻略作戦。
先行した友軍は連絡が途絶した。
寡兵な戦力が、もっと寡兵になったのだ。
もとより我々に有利な戦場など与えられた例は無い。
合流地点に、派遣されるはずの友軍が来ているかも望みが薄いままなのだ。
リゲルグの隣。
カリウスがあてがわれたドライセンのコックピット内でMSの起動作業を行っていると
「カリウス…いや、大佐。すまんな」
と、ガトーからの通信が作業の手を止めさせた。
彼は…カリウスはガトーが傷痍療養中も前線に立ち続けていた。
数多くの激戦をくぐり抜けたかつての腹心は、今や大佐へと階級を上げ、ガトーと同じく大隊を率いる立場となった。
その彼が、大隊も地位も放り出してこの艦に居る。
ガトーの復帰を知り、小数の手勢とともに馳せ参じたのだ。
「自分はもう大佐ではありません。ここに来る途中、階級章ごと肩書きを捨ててきました。どうか『カリウス』とお呼び下さい」
軽口ではあっても自嘲ではない。
むしろ満足気ですらある。
「そうさせたのは、私の不徳の致すところだ。志を同じにする君だからこそ、ここではない大きな場所に居続けて欲しかった」
その謝罪など興味がないように、カリウスは起動準備を進めてゆく。
ブゥン…
ドライセンのモノアイが発光し、メインモニターの表示が起動完了を告げた。
「大佐、弱気は死神を呼びますよ?」
通信の先でガトーが一瞬戸惑った気配がした。
そのわずかな時間、一体どんな顔をしたのだろう。
次の瞬間、大きな笑い声。
笑いの後に、何もかも吹っ切れた言葉が続く。
「…してやられたぞカリウス。あの少年兵に聞かれていなくて幸いだった」
『合流予定地点近くに、敵影!コンペイトウより出撃した014(ドーベンウルフ)、三機と推定!!!』
悲鳴にも似たオペレーターの声がコックピットに響く。
「喚かなくても聞こえている!状況はただ正確に、迅く知らせろ!そうすれば死なせはせんっ!」
艦全体に広がる絶望の空気を喝破するような、叱責交じりの応答。
その叱責が終わった頃、艦内の誰もが各々の役割を迅速に、正確に動き出した。
(ようやく、『戻られた』か…)
先行したガトーの駆るリゲルグの背を追って、カリウスのドライセンがカタパルトの上を疾走しはじめた
んん~…厨二…
とりあえず、台座から